通信建設
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代表が語る
5G/IoT時代の通信建設のあり方とは代表取締役社長 堀 礼一郎
株式会社バディネット

代表が語る
5G/IoT時代の通信建設のあり方とは代表取締役社長 堀 礼一郎
株式会社バディネット

目前に迫る5G/IoT時代。それは、3G/4G(LTE)のようなモバイル通信の高速化・大容量化に止まらず、あらゆるものをつなぐ次世代の通信インフラとして、通信サービスはもちろんのことビジネスや社会を根底から変える可能性を秘めている。時代の変革期は、それを見据えている者にとって、大きなチャンスとなる。株式会社バディネットの代表を務める堀は、今、どんなビジョンを思い描き「その時」を待ち受けているのだろうか。5G/loT時代の通信建設のあり方について語る。

5G/IoT時代の本格化へ、5G基地局の需要は、爆発的に増えていく

5Gは、スマートフォンで利用されている4Gの進化形ではありません。クルマの自動運転、ロボットアームでの遠隔医療、農地や酪農地での生育状況の把握など、様々な革新を実現させる新たな社会インフラとして期待されているのです。生活の身近なところでも、大きな変革がもたらされることでしょう。例えば、冷蔵庫。指定の食品がなくなると、自動的にスーパーへの発注が行われ宅配される。庫内の食品の減少状況から消費カロリーが計算され、健康チェックがなされるなど、様々な新サービスが想定されます。
しかし、これらを実現するためには、冷蔵庫の奥のスティール部分に電波を届ける必要があります。山間部の農地や酪農地にセンサーを設置して遠隔地で状況を確認するためには、山間部にも電波を届けなければならなりません。つまり、新しいサービスの広がりとともに、これまで届かなかった場所にも、屋外、屋内の5G、ローカル5G基地局を建設し、電波を行き渡らせる必要性が増大するということです。今後、屋外、屋内の5G、ローカル5G基地局の需要は爆発的に増えていくことが予想されます。

5G/IoT時代の本格化へ、5G基地局の需要は、爆発的に増えていく

5G基地局の低コスト化は社会の要請

5G基地局の低コスト化は社会の要請

膨大な5G基地局の需要に応えていくためには、いくつか課題があります。まず一つはコスト。需要に応えるだけの5G基地局を設置した場合、従来のコストでは負担が重すぎます。かつての基地局工事は、大掛かりで高コスト体質でした。電波の進化とともに屋外、屋内の基地局工事はライトなものに変わってきており、ローカル5G時代ではその流れに拍車がかかるでしょう。極端な予測かも知れませんが、5G、ローカル5G基地局は送受信機器を置くだけでつながる。そんな簡易的な基地局になるのではないでしょうか。新しい社会インフラをつくるわけですから、低コスト化は社会の要請と言っても過言ではありません。

テクノロジーとグループ力を結集して5G基地局建設の低コストを実現

こうした通信インフラの低コスト化という社会の要請に対して、私たちはテクノロジーの力とAKIBAホールディングスのグループリソースを結集して実現させたいと考えています。例えば、5G基地局工事の簡易化に伴い職人による属人性を緩和する必要性を感じています。折しも、働き方改革の推進で一人が複数の職業をもつ「複業」が当たり前の世の中になりつつあります。企業が社員の副業を解禁する動きも見られます。こうした動向をにらみ、私たちは5G基地局工事に外国人や主婦、学生アルバイトの活用を考えています。
例えば、作業時にスマートグラスを着用してもらい、本社から指示を出すことで確実な作業を担保します。5G基地局工事の現場に赴く方の不安を払拭し、誰もが活躍できるワーク環境をつくりたい。スマートグラスを通じて記録された5G基地局工事の現場の映像ややり取りは、教育用コンテンツとして技術の育成と継承に役立てることもできます。MR(複合現実)の技術を活用して、現場の3D画像を本社の会議室に再現することもできます。私たちのグループ企業には、人材育成、テクノロジー、AI、ソフトウェア、企画、営業など、様々な専門分野のプロフェッショナルがいます。そうした独自のリソースを統合することで「通建テック」を実現し、通信建設業界の常識を変えていこうと考えています。

5G/IoT時代の本格化へ、5G基地局の需要は、爆発的に増えていく

5G/IoT時代には、可能性と同時に課題が立ちふさがる

5G/IoT時代には、可能性と同時に課題が立ちふさがる

5G/IoT時代の可能性について、多くの注目が集まっています。自動運転による安心・安全なクルマ社会の到来、遠く離れた場所にいるロボットをアバターとして利用するテレイグジスタンス、無人での災害復旧を可能にする建機遠隔操作、ドローンがもたらす流通革命など、その革新性はどれも胸を高鳴らせるものばかりです。
しかし、忘れてはならない視点があります。それは、5Gはどこでサービスを提供するか、どんなサービスをつくるのかによって使用する電波が変わるということです。4Gまでのように広くあまねく電波を飛ばすような単純なものではない。そして、通信キャリアだけでなく、誰もが5Gを活用できるのです。従って、ビジネスやサービスを創出する企業にとって大きなチャンスであると同時に、5Gをどう活用するかという、大きな壁が立ちふさがります。

トータルな力で、5G/IoT時代に様々な企業の事業成長を支援

そうした壁を突破するための武器を、私たちは持ち合わせています。長年にわたり数々の通信インフラを構築してきた経験とノウハウ。単に工事を請け負うのではなく、通信キャリアのきめ細かな要望やエンドユーザーの様々な事情を考慮して最適な方法を提案してきました。さらに、お客様の課題やニーズに合わせてプロジェクトの企画から稟議書の作成、利益を出せる仕組み作りまで、ゼロベースから実行してきた経験と知見。それらを結集した総合力こそ、私たち独自の武器です。
5G/IoT時代に向けて、私たちは5G、ローカル5G基地局を大量に設置したい通信キャリアのニーズに応えるとともに、新しいビジネスやサービスの創出を目論む様々な企業を支援していきます。5GやLPWAを駆使してどのようなサービスを立ち上げるのか。プロジェクトのスタート地点にお客様とともに立ち、数々の壁を乗り越えながらともに歩みを重ねていきます。変革の時代こそ、チャンスに溢れている。新しい時代を駆け抜ける準備は、既にできています。

トータルな力で、5G/IoT時代に様々な企業の事業成長を支援

株式会社バディネット代表取締役社長 堀 礼一郎

【プロフィール】2012年2月に株式会社バディネットを設立、代表取締役社長に就任。2015年に東証スタンダード上場企業であるAKIBAホールディングスのグループ会社となり、同社の代表取締役社長及び、グループ企業の株式会社アドテックの取締役を兼任する。

コンサルティング業界出身の経験を活かし、既存の通信業界の枠にとらわれない、新しいプロジェクトの創出や、マーケティング・データ分析に基づく課題解決を得意とする。「すべてのモノが繋がる社会を、人とテクノロジーの力で、創っていく、守っていく。」をミッションに掲げ、IoT時代に、5G、ローカル5G、LWPAなどの基地局建設を行い通信インフラパートナーとして業界を牽引する。