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IoTとは何か?意味や定義を簡単に

IoTとは何か?意味や定義を簡単に

こちらのページでは、通信インフラ事業者よりIoT基地局工事・センサー設置調査保守業務を請け負う株式会社バディネットによる「IoTとは何か?意味や定義を簡単に」の解説記事を紹介しています。また、各種お問い合わせは、本ページ下部にある「お問い合わせ」ボタンよりお願いいたします。

IoTとは何か?

IoTとは何か?わかりそうでわからない意味や定義を初心者の方にもわかりやすく簡単に説明いたします。

まず、IoTとは何の略でしょうか?英語で”Internet of Things(インターネットオフシングス)”の略称で、読み方は「アイオーティー」です。

世界中のボランティアの共同作業によって執筆されるフリーの多言語インターネット百科事典であるウィキペディア(wikipediad)では、「モノのインターネット」と訳され、様々なモノ(物)がインターネットに接続され(単に繋がるだけではなく、モノがインターネットのように繋がる)、情報交換することにより相互に制御する仕組みであるとされています。

ちなみに、ヤフージャパンが運営する電子掲示板上で参加者同士が知識や知恵を教え合うナレッジコミュニティのYahoo!知恵袋で「IoTとは」と検索すると3,000件ほどのスレッドが見つかり、「IT」「ICT」「5G」「AI」等のキーワードと組み合わせて調べらているようです。

IoT センサー 設置

IoTの活用事例

私たちが最も身近に感じる住宅(建築)でIoTが必要とされるようになったのは下記の3点と考えられます。

①スマートフォンの所有が当たり前になった
民間企業の調査結果によると、スマホの国内普及率は「8割」や「85」%とも言われ、IoT関連機器も増え続けています。

②共働き世帯数が年々増加している
当然ですが、家事労働に割ける時間が専業主婦世帯に比べると共働き世帯は限られてしまいます。

③侵入や窃盗に住宅が最も狙われている
侵入や窃盗の半数以上が住宅(留守宅)で発生しており、これをどのように対策するかが重要な課題となっています。

住宅にある家電製品では既にIoT化が進んでおり、例えば、照明器具は上述の①のようにスマホがコントローラーとなり、外から照明のオンオフを行えます。

これにより、上述②の理由から家族全員が留守になりがちな住宅でも、帰宅前に外からリモートで照明を操作できれば、あたかも住人が在宅しているように見え、③の防犯効果が期待できます。

その他、住宅(建築)へのIoT導入により下記のメリットが得られます。

・エアコンの電源や温度調整による消し忘れ対策や快適さの向上
・スマートキー(スマートロック)による鍵の閉め忘れによる不安感の解消
・大雨や暴風など自然災害時の自動蓄電設定やシャッターの自動閉扉

※呼称として、「IoT住宅」「スマートハウス(スマートホーム)」「HEMS(Home Energy Management System)」等がありますが、一言にまとめると「これまで手動で行っていた家の設備(家電)の各種確認をインターネットで一括管理・操作する」となります。具体的には上記で挙げたように労力の削減、利便性の向上、コストの最適化といったメリットを享受することができます。

防災のIoT化

活用事例として、国土技術政策総合研究所が避難場所の入り口にIoTセンサーを設置し、入場者数を感知しています。その数値を自動でカウントし、避難者数として自治体を通じてリアルタイムに集計を行い、住民のスマートフォン等に配信されます。これにより避難しながら周りの人にも早く逃げるよう呼びかける防災・減災に必要な「率先避難」の行動を促そうという狙いです。

教育のIoT化

以前はパソコン端末が専用の部屋に置いてありましたが、現在では学校でのタブレットや電子黒板の導入(クラウド化)が進んでいます。また、総務省からは教育分野への実装推進にあたり、教育ICT環境の整備促進、教育クラウド・プラットフォームの普及、EdTech(エドテック)を含む多様な機器・サービスの振興、IoT実装推進に向けた普及促進が挙げられています。

介護のIoT化

医療業界におけるIoT導入のメリットは、遠隔での診療、ICT機器を用いたモニタリング、医療データの活用が挙げられます。厚生労働省では遠隔診療を推進するほか、医療情報システムの安全管理に関するガイドラインの整備も進めています。少子高齢社会を迎え、より効率的な医療が求められる現代では、医療機器とヘルスケアのITシステムをオンラインのコンピューターネットワークを通じて繋ぐ「IoMT(Internet of Medical Things)」という概念が提唱されています。

介護のIoT化

どの業界も人手不足と言われますが、介護では現場におけるケアサービスの質の低下に繋がるため、より深刻です。この状況の打開すべく、見守りロボットによって現場の見守り業務を効率化、排泄予測機器によって要介護者の排泄タイミングを予知、センサー内蔵エアコンによって要介護者の安否と環境を可視化などにIoTが使用されています。

建設・土木のIoT化

国土交通省からは建設現場の宿命を打ち破る視点として、IoTによる建設現場の工場化、サプライチェーンマネジメント、2つの「キセイ(規制と既成概念)」の打破が提唱されています。また、取り組み事例としては、建設現場に関わる全てのモノデータをつなぐプラットフォームの運営を目的としたコマツ、ドコモ、SAPジャパン、オプティムの4社からなる合弁事業会社(ランドログ)があります。

農業のIoT化

「スマート農業」と呼ばれ、IoTを中心にICTやロボティクス技術が農業に活用されています。例えば、センサー管理されたビニールハウスや自動運転トラクターの導入、ドローンによる土壌や生育の状況、害虫などの情報収集を行い、「労働力不足の解消(後継者問題)」や「生産性の向上(労働力をより付加価値の高い業務に集中させる)」といった農業の課題解決に政府も一体となって取り組んでいます。

製造業のIoT化

製造業はIoT化が最も期待される分野の一つです。導入メリットは多く、例えばデータが可視化(見える化)されることで、保守・点検作業の判断が人的に比べ正確になりコストや時間の削減に繋がります。また、生産工程が可視化されることで、収集・分析したデータから業務の効率化や自動化が進みます。その他、システムの異常や故障の検知が容易となり、製造ラインの緊急停止など甚大なトラブルを事前に予防するが可能となります。

物流のIoT化

物流のIoT化によって配送状況の確認(商品にセンサーを取り付ける)、在庫状況のリアルタイム管理(RFIDやクラウド在庫管理システムの活用)、部品交換・メンテナンスの効率化(作業進捗や設備状態のモニタリング)、配送作業の効率化(物車の積載情報や空車情報などのデータを集・シェア)の他、倉庫内作業・管理業務の効率化、コスト改善に繋がります。

社会インフラのIoT化

都市部では必要なエネルギーの自動管理、交通機関、警察の情報をリアルタイムで把握できるため、利便性や快適性を向上させながら環境汚染や犯罪の軽減効果も望めます。観光都市においては、ビーコンによる観光用スマホアプリにより、各観光スポットや飲食店を通った際にイベント情報が送られてくるといった機能が複数言語で用意され、既にインバウンド集客にも活用されています。

以上、IoTとは何か?わかりそうでわからない意味や定義を初心者の方にもわかりやすく簡単に活用事例を交えて説明いたしましたが、いかがでしたでしょうか。

最後に、現時点でのIoT化のメリット・デメリットを以下に記載させていただきます。

IoTのメリット

ユーザー側の利便性向上
IoT技術は不便さの解消に活かされています。例えば、上述のエアコンの遠隔操作など分かりやすい利便性の向上です。また、製品のIoT化が進むと、使用されている部品等の機能が停止する前に、当該部品が自動的配送されたり、予期せぬ故障を事前に予測するなどの仕組みが実現されます。

ビジネス側のコスト削減
購入、購買履歴を基に消費者ニーズを細かく予測し、需要と供給の最適化を行うことで過剰在庫リスクを無くします。また、適材適所への人員配置などを行うことも可能になって行きます。その他、工場の生産ラインでは、稼働状況が見える化されることで生産体制が最適化されたを状態となります。

データ活用による新しいビジネスチャンス
IoTは、今まで人手で行っていた作業がセンサーに置き換わることで、計測が不可能だったデータも膨大な量を細かく取得できます。このようなデータの集合体をビッグデータと呼び、今まで気づかなかった需要を把握し新規事業へと繋げていきます。

デメリット

プライバシー
個人情報の提供範囲、利用者の情報提供選択可否はあるかなど、プライバシーをどう守っていくのか、企業機密との折り合いの付け方が重要となります。具体的には、個人の居場所や行動、通話相手や内容など必要な情報を切り分けないと、誘拐や強奪といった犯罪を誘発しかねません。

電波、電力供給の問題
電波の混戦で正常に接続できなかったり、誤作動が起きることが心配され、通信量の増大による通信遅延も心配されます。また、電力が途絶えてしまえば電波の送受信はもちろん、データの処理や動作も受け付けなくなってしまいます。

セキュリティ
IoTに関わらず、インターネットに接続することはインターネットを通して外部から攻撃されるリスクが発生します。セキュリティを万全にしないとネットワークに接続されたIoT機器はハッキングされ、例えば、金庫を遠隔操作で第三者に開けられてしまうような事態が起こります。

当社、通信建設TECHのバディネットでは、IoT/5G時代のインフラパートナーとして、基地局の設置工事、保守メンテナンスを中心に、お客様のビジネスの成功を支援させていただいております。また、自社でコールセンター代行サービス(コンタクトセンター委託)も運営しているため、電話での一次対応なども対応することが可能です。IoTデバイスの設置工事・保全保守業務でお困りの際は、下記ボタンのリンク先フォームより実績豊富なバディネットに是非ご相談くださいませ。